【噂のアングラ古書店「書肆ゲンシシャ」レポ】タブーのない世界で見えるもの

【噂のアングラ古書店「書肆ゲンシシャ」レポ】タブーのない世界で見えるもの

こんにちは。主に変態、故に読書家に定評をもたせたい変態文学大学生です。

この記事を毎回読んでくれてるような拗らせ変態系ツイッタラーの皆さんなら一度はタイムラインで見かけたことがあるのではないでしょうか。

「驚異の陳列室」でお馴染み、別府のアングラ古書店兼アルファツイッタラー「書肆ゲンシシャ」さんのことを・・・

変態はとあるパーティに潜入させてもらうために別府に赴いたので、念願だったゲンシシャさんについに行けることになったのです。

基本情報

1時間1000円。

激レア書物が読み放題&飲み物付き。

どれだけ激レアかというと、

人の皮でできた本」とか見れちゃいます。

圧倒的お耽美空間でいただくお紅茶は格別です。

これが目録(本バージョンと写真バージョンがある)

ここから好きなジャンルを選ぶと、博識な店主さんがそれに合った本or写真を持ってきてくれ、時には説明もしてくれます

ちなみに予約はできない&定員5名なので入れないことも。(私も一回出直した)

平日が狙い目みたい。

写真撮影は書籍の中身以外可!本はほぼ購入可!

ですが、基本システムが「閲覧」なので、「せっかく入ったしなんか買わなきゃ・・・」と焦ることもないので入りやすい!

○写真コース

ツイッターの投稿のダークで厳かなイメージから、ちょっとだけ背筋が伸びる気持ちで入店。

※変態はポップにオタクするのが好きなので、お堅めの人に結構嫌われるのです

独特な雰囲気の店主さん。

先客がいましたが静かに皆さん読書中・・・

ドキドキ・・・

店主さん「本のコースと写真のコースがあります・・・」

私「じゃあ・・・本d」

店主さん「おすすめのコースは写真です。私が一枚ずつ説明します・・・」

めちゃくちゃ食い気味におすすめしてくれたので普通に写真コースにしました。

ジャブでまずはレントゲンが普及した時代の絵葉書。

あなたよ なぜ骨をきらうのか 骨は美しい!!いやらしいのはその骨の上についている肉ではないか!!

楳図かずお「骨」『おろち』

楳図かずお先生もこうおっしゃってますし、骨は美しいものですよネ

これはたしかミイラ・・・

こんな感じで骨やらミイラやら生首やらの写真がわんさか出てきます・・・

生首とかは流石にここに出せないので是非自分の目で確かめに行ってみてネ

店主さんは1きいたら10返してくれるタイプの博識さんのようで、たくさん喋ってくれるのがありがたく楽しい。

結構遊びゴコロがあるタイプのようで、ニヤニヤニコニコしながら色々教えてくれます。

次のジャンルへ。

もはや「コンプラ」「配慮」「多様性」のおかげで触れることすらタブー視される奇形や病気、それを模したような写真が大量です。

これはたしかミイラ

もちろん本サイトのテーマである「性」に関する写真もたくさんありました。

馬の交尾とか・・・

これはヌードに厳しい時代に作られたヌードっぽく見えるタイツみたいですが・・・

現在「全身タイツ」ジャンルがかなりの人気なのからも、「こっちの方がエロくね?」と当時多くの人の性癖を狂わせた恐れがあります。

さて。こちらは何の病気でしょう。

正解は、今をトキメク爆裂ヒット中のあの病気!「梅毒」でした!

写真を見るとより一層、恐ろしいものだと実感できます・・・

○骨董品コース

ひと目でわかる超・不謹慎玩具ですとか・・・

こちらは大人の玩具です。女性の中に入れると鈴のような音がなります。お耽美!

韓国のえっちな映画『お嬢さん』で見た!

こちらはどこかしらの穴に入れた上で開く拷問器具

厨二病を患っていた方なら一度は見たことあると思います。

こんな感じで「あ!これ本で見たことある!」みたいなものを実際に見れて、場合によっては触れてしまうというなんとも贅沢な空間・・・

○本コース

これはたしか男の人のイキ顔を集めた写真集

なんかエモでしたよ・・・

耽美的な写真集とか・・・

死体が腐って土に還っていく様を記録してた人の本とか・・・

○タブーのない世界

こんな感じでとんでもない量の「エロス」と「タナトス」に触れたあっという間の二時間

死体、エロ、戦争、災害、奇形、拷問、少女・・・とまさにタブーなし!

しかし、「恐い!」という感情に触れるのはよくないことなんでしょうか?

「怖い!」という感情があるからこそ、梅毒も回避しようと思えるわけで、その「怖い!」が消えた結果、今爆裂流行り中というわけで・・・

「恐怖」や「痛み」に触れることなく育った子供達は、自分や他人の「痛み」にも鈍感になると思うのは私だけでしょうか・・・

性癖だって、さっきの裸スーツみたいに、抑圧されればされるほど、行き場を失って捻じ曲がるんだから・・・!

書肆ゲンシシャさんは、そんな気持ちを思い出させてくれる、まさに「驚異の陳列室」でした!