札幌市内某所、詳細はいえませんがめちゃくちゃ「ちゃんとした」場所で響くトンカチの音、その正体がSM用のガチ首輪作りの音だなんて誰が想像できたでしょう・・・
主に変態、故に読書家。北大で変態文学を学びながら変態活動に勤しむ変態文学大学生の吉行ゆきのです。
今回は、札幌で初めて行われた天ノ介氏の首輪ワークショップのレポ記事をお送りします。
天ノ介さんは、こだわりのSM用皮革製品を主にオーダーメイドで「工房」にて作っていらっしゃるSM界の言わずと知れた名職人さんです。
どれくらい「言わずと知れた」かと言いますと・・・
超大好きなエロ漫画家先生・甘詰留太先生による、
一般紙史上最もエッッッッッッッツなSMラブコメ漫画『ナナとカオル』にも「匠」の「皮職人」、「点助」として登場するくらいです・・・
今回はまんまコレをやってきたってわけ!!!
羨ましかろう!!!
世界にひとつの首輪づくりスタート
と言っても、最初からこの辺まで作ってくれています。
金具部分をつけるのが、我々の今回のお仕事・・・
まずは首の太さに合わせて長さを測って・・・(こっちみんな)
その位置でノミ(?)のようなもので切ります。
ノミを見ると、自分の浮気のつぐないにノミで指を切り落としたという小口末吉サドマゾ事件を思い出しますね・・・
なかなか力がいるので憎しみがこもっているようです。
ん、切れた〜
このように自分の首のサイズに合わせて穴の印をつけて・・・
この器具で穴を開けます。
手前の台の上に乗せて、トンカチで穴開けパンチします。
冒頭のトンカチ音はこの工程で発生します。。。
最後はこのプレス機みたいなので金具を取り付けます。
この金具の部分ですね。
完成!!!!
みてくださいこの顔。全然いうこと聞かなそうです。
カップルできてる人が多い中、マゾヒスト一人参戦は私だけでしたからね。
真のマゾヒストについてマゾッホ研究のドゥルーズも
「マゾヒストが鎖と紐に拘束されているのは、うわべだけのことにすぎない.マゾヒストはじぶんの言葉に拘束されているのにすぎない」
「マゾヒストの服従のうちにひそむ嘲弄、このうわべの従順さのかげにひそむ挑発や批判力」
ジル・ドゥルーズ『ザッヘル=マゾッホ紹介 冷淡なものと残酷なもの』堀千晶訳、河出書房新書
って言ってるし。とか言い訳しときますか。
ご満悦だね。
番外編:懇親会(?)
割とすんなり作り終わったので余った時間で懇親会です。
みんな興味津々の頭の拘束具!!!もちろん天ノ介さん制作のもの・・・
後ろがレースアップされていてしっかりと編み上げることができます。
真っ暗な視界の中、チャックの開閉音が「頭蓋骨に響く」感覚が凄い・・・
これは体験しないとわからない世界ですね・・・
市販品とはやはり一味も二味も違います。
ちなみに上半身につけている抱きしめるような拘束具について、
「これも自家製ですか?」
と聞いたところ、
「いえ、これはネットで買った中国製のですよ」
と。てっきりそういう市販の安価なものは怒られちゃうのかと思っていたのでこれにはかなりホッとしました。
後で公式ページを見ていたら、
「私はSM用皮革製品を作っているプロですがなんちゃって商品を否定はしません。むしろそのような安価な物が出回るのはとても好い事ですし、それでエッチ事(SM)の幅が広がれば素敵な事だと考えます。」
皮革製品製造 天ノ介
と書いてあり、なるほど・・・となりました。
あとはこんな可愛い手錠もお土産で買いました。
上の写真のように普通の手の繋ぎ方で繋ぐとスルっと取れて拘束力ゼロなのですが、、、
恋人繋ぎだと取れにくくなる!!!というロマンチック・ザ・エッチな仕様。
などなど、とても楽しくて特別な時間を過ごさせていただきました・・・
感謝!!!
天ノ介さんの公式サイトはこちらです!眺めているだけでなんかもう楽しい・・・