「人生変えたかったら汁男優になったらいいよ。」童貞をマジックミラー号で喪った男が語る人生逆転キャリア論



AV男優として童貞を失った男はどういう人生をおくっていくのだろうか?
そんなことを考えていた僕に、「AV男優の浜中耀さんを取材してみない?」というオファーがあったのは、秋が始まる季節の頃だった。浜中さんは、童貞もののAV男優によく出演されている若手のAV男優さんらしい。

そして、浜中耀さんにお会いする当日、待ち合わせをしている駅前のガストに向かう。

AV男優というので勝手な偏見でいかにも「雄」というような剛毛の中年男性を想像して戦々恐々として向かったのだが、実際にお会いしたところスマートで清潔感のあるお兄さんといった感じだった。

席に着き、「とりあえず何か頼みましょうか」とドリンクバーを2つ注文。

さっそく話を聞く。

浜中耀さんがAV男優を志した理由とは?!

「AV男優になったきっかけって何ですか?」

「中高が共学で、男女も結構仲がよかったんですけど、その中で僕はずっと童貞で。中高生の性欲ってすごいじゃないですか。だからずっとムラムラしてて。」

「超絶わかります」

「で、大学に行く前に一年浪人したんですけど、周りは浪人生同士で付き合ったりしてるんですね。その中で僕は一人だったと。それでずっと悶々とした日々を過ごしてたんですけど、必死にこの性欲をどうするか考えた挙句、思いついたのがAV男優の募集をネットで探すっていう。」

「行動力がすごいな・・・」

「今もあるのかしらないけど『おさむくんの体験日記』っていうのを最初に見つけて。いろんなサイトに募集がかかってたのでそれに片っ端から応募して、初めて汁男優としてデビューしたのが浪人中で、今から9年前、2010年の秋ごろですね。」

「スタジオが通ってる予備校の近くだったので、浪人生なのに予備校を抜け出して行きました。汁男優あるあるなんですけど、カメラの外でずごいてて、イける人から挙手制で、いきます!って。挙手してイくんですよ。で、初めてだったんですけど射精できました。ちゃんとタイミングも合って。」

「カメラの前っていう緊張でチンコ萎えたりしなかったんですか?」

「緊張より興奮の方が勝ちましたね。今まで生で女性の裸をほとんど見たことがなかったわけですよ。で、目の前に可愛い女の子がいて。問題なかったですね。」

「その日終わって、予備校に戻って喫煙所の周りの友達に『やったぞ!汁男優になれた!』と。それが最初ですね。それがきっかけで、他の汁男優とか募集したりして。月一回くらいかな?はじめはギャラも貰えなかったですね。」

「で、大学入ってから『童貞募集』っていう募集があって、まあ当時ゴリゴリの童貞だったので、もう速攻応募して。で結局渋谷のど真ん中の駐車場でMM便に乗って童貞を喪失するという。浪漫ありましたね。」

「友達とか親戚とかは汁男優やってること知ってたんですか?」

「僕は割と自慢しいなので、友達にはMM乗ってすぐに『乗ったよ!』って自慢しました。何なら友達はそれ買ってくれたりして。中高の友達はみんな知ってましたね。大学の先輩とかにも新歓のコンパで『男優やってる』って言うとウケが良くて。あと昔サラリーマンをやってたんですけど、やめた後に上司から連絡がきて、『お前AV出てないか?』と。まあ辞めた後だったので『もう全然出てますよ』って答えました。親戚もみんな知ってます。」

AV男優をやってよかったこと、悪かったこと

「AV男優をやってよかったことを教えてください」

「よかったことはやっぱり有名な方々とお会いできることですかね。希崎ジェシカさんとか。最近はS1の三上優亜さんとか橋本ありなさんとかとお会いしましたね。」

「セックスでよかったのは、もう引退されちゃったんですけどフェラチオから何からすごい良い熟女の女優さんですかね。あとやっぱりオッパイ好きなので、A~Kまで全て制覇して。Kカップだと渋谷果歩さんっていうTOEIC満点っていう才女といたさせていただきましたね。」

「あと僕、童貞役が多いんですよ。童顔で、ちょっとぽっちゃりしてて、演技も出来て。だから筆おろしものとかで女優さんに優しくされるので、それは中々感慨深いですね。何度も童貞やってるんですけど。」

「では逆に悪かったことは?」

「悪かったことは・・・言えないことも沢山あるんですけど、やっぱり厳しい環境下でのプレイは応えましたね。大雨の中どでかいコンテナに繋がれて、ガチの手錠をされて、チンコ丸出しで鈴をつけられて助けを求めるっていう。まあファンタジーなので設定おかしいじゃないですか。」

「最終的にそこでセックスしないといけないってなって。でも雨降ってるし寒いしでチンコ全然勃たなかったんですよ。しかも手錠されて手を上にしてたんでもう手の感覚が消えて、手を制御できない。カットかけられたあとは死体の手みたいになってたのが辛かったかな。他にも四回射精させられたときとかはきつかったですね

「あとは僕の話じゃないんですけど、ブーツこきっていうのを経験した先輩がいて。チンコ裂けない?っていう。今上にいる男優さんっていうのは歴が15~20年以上の方ばっかですけど、ほんとに激動の何でもありなAVの時代を生き抜いてきてらっしゃるので。僕くらいの男優だと優しくなってる世代なので、できないことも多いですし、いつでも射精できます!とはそういう人たちの話を聞くとまだ自信をもっては言えないですね

「職業病だなと思うことは何かありますか?」

「正常位のときにハメてる結合部のところをカメラに映さないといけないので体を逸らせるんですよ。そうすると足の甲のところに体重が集中するのでタコができるんですよ。男優だこが。まあ僕は緩めの現場が多いのであんまできないですかね。」

「腰は痛くならないのかとか聞かれますけど、みなさん体を鍛えてらっしゃるのでそれはあんまりないです。太ってるように見える人でも体幹、内側の筋肉はすごい。僕は30分が最長ですけど、長い時は40分とかずっとハメ続けるときとかあるので。あと前戯の流れから体位の順番、射精の位置まで徹底的に決まってるのは結構ハードですね。」

「あとみなさん時間間隔すぐれてますね。1分腰ふって、そのあとカット入れてさらに1分降って射精してください、っていう指定とか、10秒後にドア開けてください、みたいに芝居の演出的なのもあるから。まあ普通に女の子とセックスするときも、満足させられてるんじゃないかなって思います。」

AV男優としての意識と今後の展望は?!

「AV男優の身体管理について教えてください」

「サプリに詳しくなりました。睡眠の質を上げるためにギャバ、ドーパミンになる前のアミノ酸で、体を興奮させるためにチロシン。あとエビオスはマジで精子の量が増えますね。ただエビオスは臭いので飲むのきついんです。亜鉛は有名ですね、男性力全般って感じかな。」

「筋トレもするので、アルギニン、シトルリン、BCAAは飲んでますね。あと寝ないと体が言うこと聞かないので、睡眠も6~7時間は取るようにしてます。他にもうんこ座りして腰の周りの筋肉緩めたり、ストレッチとかですね。血流をよくするのは勃起力を高める必須条件なので。ただ、正直僕は現場で勃起できないのは怖いので常にバイアグラは飲んでます。」

「AVの仕事以外にも何かやっていることはありますか?」

「塾講師、バーの店長、株式投資とか、いろいろやってます。AV男優って名乗りたいですけど、専業でやってる人が名乗るべきなのかなって思います。すべてが副業って感じですね。」

「副業で男優されてる方って多いんですか?」

汁男優は結構副業でやってる方多いですね週末汁っていうんですけど、週末だけ汁男優の人とか。平日はビジネスマンで。会議資料を男優の会議部屋で作ってたりする人もいます。1年くらいで男優一本で食っていける人もいるんですけど、仕事の入り具合によるので、日雇いのバイトとかやってる人は多いですね。AV男優もキャリアの1つとして捉えてます。」

「将来の展望などはありますか?」

「今目下で動いてるのがAV等のスタジオ運営と、男優のプロダクションですね。」

「実際にセックスをする男優は監督さんが直で選ぶんですが、それ以外の汁男優とかエキストラとかの男優は手配師っていう人が、年齢とかで呼ぶんですね。でもイメージとは違う男優さんが行くことがよくあるので。学園ものなのに40代の男優、みたいな。」

「それを解消するために、汁男優も全てプロフィールを作りランク付けをして現場にあったものを提供できればな、と。あと顔出ししない現場も多いので、顔出ししたくないけど射精は自信ある、みたいな方を呼ぶのもいいな、と思いますね。そういうビジネスを作っていきたいです。」

こんな感じで、浜中耀さんへのインタビューは終わった。奢ってくれた。優しい。

AV男優などというとどうしても偏見を持ちがちな職業だが、あまり自信を持てていない男性は自分を変えるチャンスとしてAVに出演してみるというのも1つの選択肢なのかもしれない、などと思った。

家に帰ったら「橋本ありなに会ったのいいなぁ・・・」と思ったのでその日は橋本ありなでしこりましたとさ。めでたしめでたし。